1954-07-26 第19回国会 衆議院 地方行政委員会 第76号
中央からこれがいいからこれを押しつける、こういうことであつては、御心配のような政治警察化するおそれも出て来るのでありまして、やはり地方の公安委員会の意向を十分そんたくするということが御修正になりました同意を得てということでもあろうか、かように心得ておる次第でございます。 —————————————
中央からこれがいいからこれを押しつける、こういうことであつては、御心配のような政治警察化するおそれも出て来るのでありまして、やはり地方の公安委員会の意向を十分そんたくするということが御修正になりました同意を得てということでもあろうか、かように心得ておる次第でございます。 —————————————
警察が思想の弾圧に使われ、或いは政治警察化するという非難に対して、政府は具体的にその実体を説明して、世論の誤解を解く責任があると思うのであります。民主的管理の保障として、中央地方を通じて公安委員会を存置し、民主的警察の運営の保障を図つておると言うが、この公安委員会は、果して十分この趣旨に副い得るものであるかどうか。
内閣総理大臣に任命される警察庁長官は、全国七管区の警察局長、道府県警察本部長及びその他の警視正を任免し、道府県警察本部長並びに警視総監は地方警察官を任命するという、人事権の系統をもつて全警察機能は中央集権化し、政治警察化は避け得ない事実となつて来るのでございます。
第三番目に私どもが指摘いたしたいと思いますことは、警察相互間の情報の交換の問題でございますが、大橋法務総裁は五千の国警の増員のうちの何千名かは諜報の仕事に従事せしめるというふうに言われておりますが、これは言葉をかえて申しますと、国家警察の政治警察化であり、かつての特高警察化でありまして、このことはおのずから全体としての国家警察の行き方を暗示するものだといわざるを得ないと思います。
又この新らしい警察力の政治警察化につきましての御心配につきましては、政府も同感でございまするが、この性格を如何に規定するかについては、同様目下検討中でございまするから、御了承を願います。(拍手) 〔国務大臣池田勇人君登壇、拍手〕